
Problem 7-3
Show that , where
is given by
Note that the function is a function of the four variables . Thus the single coordinate , as used in Eq. (7-14), for example, must be replaced by the set of coordinates in specifying the point at which the functional derivative is evaluated.
( 解答 ) まず題意に従って, 4元変数をギリシャ文字で表し, 例えば とする. すると, 上式たちは4元変数を用いて次のように書き直すことが出来る:
次に式 (1) の をとったものを とする:
そして によるその汎関数微分を考え, それにチェーンルール (sw-10) を用いるならば,
このとき, 汎関数微分 は公式 (sw-1) より次となる:
この結果を式 (4) に代入すると,
また, 式 (3) の の汎関数微分を式 (sw-2) を利用して求めると,
ここで, 第1項も第2項もその積分変数を に置き換えてしまうと(単なる書き換えである),
以上の結果式 (6) と (7) から,
上式の積分変数を4元変数から通常の3次元座標と時間座標に分けて と表現するならば, これは式 (7-27) に一致する:
[ 参考 ] 式 (7-27) 中の因子 が偶関数である場合を考えてみよう.すると であるから, 式 (8) または式 (9) は次のように書ける:
実は, 問題文の式 (7-27) は校訂版の修正された式であり, ファインマンの原書でのその表現は上式 (10) のものであった.問題文の にわざわざ因子 を入れたのは, 結果式が上式 (10) となることを予想してのことではなかろうか?.ファインマンは, 暗黙の内に「因子 は偶関数である」と考えていたのであろう.また, 問題文中の の式に類似した式として, 第12章の § 12-4 ガウス雑音 に書かれている「特性汎関数の式 (12-43)」があるので注意する:
このときの関数 は「相関関数」と呼ばれる.