
Problem 6-2
Suppose a system consists of two particles which interact only through a potential , where represents the coordinates of the first particle and represents the coordinates of the second [cf. Sec. 3-8 and Eq. (3-75) ]. Apart from this interaction, the particles are free. If were , then would be simply a product of the two free-particle kernels. Using this fact, develop a perturbation expansion for . By what rules of physical reasoning can the various terms in this expression be described ?
(解答) 式 (3.75)を参照して, この場合の核を書くならば次となる:
これをまず経路 について積分するならば, 形式的に次のように書ける:
ただし,
このとき式 (3) で定義された汎関数 は, ポテンシャル の影響下で第 2 粒子のみが端点 の間を動く振幅 である.
このときポテンシャル が小さければ, は式 (6.3) と同様に級数展開できる:
この展開を式 (3) に代入すれば, 振幅 は次のように書ける:
ただし各項は次である:
すると, 式 (2) の は次のように書ける:
この第 1 項は, 第 1 粒子と第 2 粒子が相互作用せず自由に運動する場合の振幅である:
第 2 項は, 単一散乱 (一度だけ相互作用 をする) の振幅 である:
第 3 項は 2 重散乱の振幅, すなわち 2 粒子は位置 で相互作用 を行なった後, 自由運動して行き, 再び位置 で 2 回めの相互作用 を行い, その後は互いに自由運動して去って行く振幅である:
ただし 及び である.
以上の各項をまとめて書くならば, 次のような摂動展開をしたことになる:
この摂動展開の物理的な意味は下図 1. を参照して欲しい.

図 1. (1) では, 第 1 粒子と第 2 粒子は相互作用せずに自由に運動する.(2) では, 各々が自由粒子の運動をして来て, 位置 と で相互作用 をした (散乱) 後, 自由粒子として去って行く.(3) では, 各粒子は位置 と で相互作用 及び を受けて 2 回の散乱をした後で, 自由粒子として去って行く.