
Problem 7-8
Find the transition element when the potential is not constant but, rather, corresponds to that of a forced harmonic oscillator. Do this by obtaining differential equations for and trying the solution
Obtain an equation for showing that is independent of the endpoint values and and of the forcing function [ derivative of the potential] . Show in general that, with ,
( 解答 ) を時間としたとき, 調和振動子が外力 によって駆動される場合のラグランジアン とポテンシャル は (問題 3-11 を参照して),
であるから, この場合の運動方程式は次である:
このとき, 調和振動子のラグランジアンを , 作用を とすると, 強制調和振動子のラグランジアン 及び作用 は次のように表わせることに注意する:
「2つの離れた時刻に於ける の値を含む汎関数の遷移要素」は, 式 (7-15) によって求めることが出来た:
ただし のときは とし のときは の置き換えをする. 従って, この場合は , として次となる:
調和振動子の作用 はガウス型であるから強制振動子の作用 もガウス型となる.従って, 調和振動子の場合の次の遷移要素は, 強制調和振動子の遷移要素 と見做すことが出来る (§ 7-4 を参照のこと):
従って, この強制調和振動子場合の経路積分は § 3-5 の方法によって計算できる. すなわち そして と表現する.すると,
上式 (7) と式 (7-65) の比較から は次のように表現することが出来る:
更に, § 3-5 の式 (3-48) で検討したように, ガウス積分では について一次の項の積分はゼロとなるべきである.よって,
このとき, 端点では 及び はゼロである. よって, 「 に端点位置 は含まれない」すなわち「 は端点の値 には依存しない」と言える. また「経路 についての積分は関数 には依存しない」とも言えるのであった (§ 7-4 を参照のこと). 従って, 「 は にも依存しない」と言える.
微分方程式 (2) の一般解は, 例えば, 野上:「力学演習」の § 4.3 強制振動 (p.82 ) より次となる:
これに境界条件 を課した古典軌道 は次となる:
また, この場合の についての式 (7-59) は,
従って, に対する微分方程式として次が得られる (ただし は省略している):
非同次微分方程式 (13) を前述の手順に従って解いて行けば良いのだが, この計算は非常に大変そうである. そこで, ここでは後述の § 7-4 の式 (7-71) を用いて に於ける 部分を求めておくだけにしよう.
式(6)から、「強制調和振動子の場合の は, 調和振動子の場合の式(6)の左辺に於いて としたもの」と言えるからである:
強制調和振動子の古典的作用 は, 問題3 -11 中の式 (3-66) に与えられている:
この作用 中の を含む項だけが の汎関数微分に関係するので, 上式の第 1 項と第 2 項を除いた部分を改めて とすると,
第 1 項 と第 2 項 の による汎関数微分は として次となる:
従って,
また, 同様にして第 3 項 の による汎関数微分は,
従って,
以上から, の による汎関数微分は次となる:
更に で を汎関数微分するときには, 第 3 項 の汎関数微分だけが を含むので, 式 (18) だけの汎関数微分を考えればよい:
結果は と の大小関係によって異なってくる. の場合, 第 1 項では より と成り得る. しかし, 第 2 項では とは成り得ないことは明らかである. よって, デルタ関数の性質により第 1 項のみが残る:
の場合には, より逆に第 2 項のみが残る:
よって, 式 (4) の に相当する式は次となる: