
Problem 6-17
Interpret Eq. (6-72) by explaining the meaning of each term. Then explain and verify the equation for the second-order coefficient
(解答例) 式 (6-72) は次であった:
この式は, 式 (6-70) の「
遷移振幅」(
transition amplitude ) の1次の項 に同値である:
これは「
時刻 から運動をして来た状態 の自由粒子が, 時刻 でポテンシャル領域中の位置 で 1 回の散乱を受けて状態 に遷移し, その後自由粒子として運動して, 時刻 に状態 で見出される確率振幅」を表している.
次に, 式 (6-17) の第 3 項目は以下であった:
このことから「遷移振幅の 2 次の係数」 の意味と, 上式 (1) が式 (6-74) の形になることを確かめて行こう.式 (1) は, 下図 1 のような 2 回の散乱過程の場合の遷移核 に相当するのであった.

図 1. 時刻 と で散乱されるとすると, 2次(2回散乱)の核 に相当する 2 次の係数 は, ポテンシャル領域の全ての位置 と で散乱経路を足し合わせたもの, すなわち積分したもの と を, 更に時間 と で積分したものとなる.
式中の各自由粒子核 を, 式 (6-66) と同様に無摂動ハミルトニアン の固有関数を用いて表わすならば次となる:
これらを上式(1)に代入すると,
従って は確かに式 (6-74) の形になっている: