
Problem 6-21
Consider the special case that the perturbing potential has no matrix elements except between the two levels and ; and further, suppose these levels are degenerate, that is, suppose . Let and let , and all other be zero. Show that
(解答) (注意) 原書や訳本に於いては指数因子 が記していないが, これは印刷ミスではなかろうか (?). 上記の問題文では, それを修正してあるので注意するべし!.
式 (6-76) において とすると次式が言える:
このとき仮定より準位 1 と準位 2 とは縮退し, かつ摂動も と仮定したから, 状態遷移
は同じ確率で生じると考えてよいであろう. よって, 遷移振幅は かつ と考えられる. すると上の 4 式で独立な式は, 例えば式 (1.a) と式 (1.c) の 2 つであると言える:
2 式を足し合わせるならば,
式 (6-69) から, であるが, 初期状態 を考えるならば, まだ摂動が働いていないときであるから である. よって,
従って, 上式の積分定数は としてよい. また についても同様な式が得られる. よって,
前述のように対称性から とすべきである. よって上式の形から, 遷移振幅の各々は問題文中の結果式 (6-81) と式 (6-82) となるであろう ( なので は微小と見做しテイラー展開できるとする):
前に書いたブログ記事から, 係数 と遷移振幅 とは次の関係にあると言える:
この関係式をここの問題に当てはめるならば, そして として次となる:
すると上式 (6-81) と式 (6-82) から, 「係数 が原書や訳本と同じ形になる!」と言えよう: