ワードプレスで LaTeX を使って見ました.

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記事の目的は, WordPressで数式を \(\LaTeX\) できちんと表示できるようにすることでした.

LaTeXbookカバー

LaTeX本の表紙です.


WordPressで LaTeX を利用して数式を表示する一つの方法は、「Mathjax Latex」 というプラグインを導入することです.

このブログでは数式が必要な記事には, この 「Mathjax Latex」 を入れています.

利用例

    1. 文中に入れるときは \(f(x)=\frac{a}{3}x\) とします.
      【 表示は次となります】 :
      文中に入れるときは \(f(x)=\frac{a}{3}x\) とします.
    2. 数式中には, 簡単に日本語も使えるのでびっくりです!:
      $$
      (三角形)=\frac{(底辺)\times(高さ)}{2}
      $$
      【 表示は次となります】 :
      $$
      (三角形)=\frac{(底辺)\times(高さ)}{2}
      $$
    3. 経路積分の表現式です:
      $$
      K(b,a)=\int_{a}^{b} \mathscr{D}x(t)\,e^{(i/\hbar)S[b,a]}
      $$
      【 表示は次となります】 :
      $$
      K(b,a)=\int_{a}^{b} \mathscr{D}x(t)\,e^{(i/\hbar)S[b,a]}
      $$
    4. これは通常の \(\LaTeX\) と同じ, 次のようなコードでも表示出来ました. こちらでは数式番号の表示も行えています :
      \begin{equation}
      K(b,a)=\int_{a}^{b} \mathscr{D}x(t)\,e^{(i/\hbar)S[b,a]}
      \tag{2-2}
      \end{equation}

      【 表示は次となります】 :
      \begin{equation}
      K(b,a)=\int_{a}^{b} \mathscr{D}x(t)\,e^{(i/\hbar)S[b,a]}
      \tag{2-2}
      \end{equation}
    5. \def または #newcommand を用いて「自前の命令」も作れます.例えば,
      $$
      \newcommand\Braket[1]{\left\langle #1 \right\rangle}
      \def\braket#1#2{\left\langle{#1}\middle|#2\right\rangle}
      \def\slashed#1{#1\llap{/}\,}
      $$
      を事前に書いておくと,
      \begin{equation}
      \Braket{\frac{\phi}{4}},\quad \braket{\frac{\phi}{4}}{\alpha},\qquad \slashed{a}\slashed{B}\slashed{c}
      \end{equation}

      で次の表示となります.
      $$\newcommand\Braket[1]{\left\langle #1 \right\rangle}
      \def\braket#1#2{\left\langle{#1}\middle|#2\right\rangle}
      \def\slashed#1{#1\llap{/}\,}
      $$
      \begin{equation}
      \Braket{\frac{\phi}{4}},\quad \braket{\frac{\phi}{4}}{\alpha},\qquad \slashed{a}\slashed{B}\slashed{\Sigma}
      \end{equation}
    6. Mathjax Latex の設定を下図の赤下線部のように変更することで, amsmath パッケージに含まれる数式記号も利用できるようになるようです:
      Mathjaxの設定
      例えば,
      $$
      \square\quad \varnothing\quad \angle\quad \diagup\quad \varPi\quad\varPhi\quad \varOmega\quad \mho\quad \therefore\quad \because\quad \eqslantgtr\quad \varpropto\quad \dotsb
      $$
    7. 更に, Mathjax Latex を最新のバージョン 3 にすると \cancel や \color など 様々な \(\LaTeX\) コマンドが利用可能となるようです.Mathjax Latex の設定を下図の紫色下線部のように変更し, 最後に Save Changes をクリックして設定保存すると, 最新バージョンが読み込まれるとのことです:

      例えば,
      $$
      \cancel{\displaystyle{\int f(x)\,dx}}\quad \bcancel{ABCDE}\quad \color{blue}{XYZ}\quad \color{red}{\xcancel{\color{black}{123}}}\quad
      $$
      上記は次のサイトを参照しました :
      MathJaxの最新バージョンを使う方法 | いちりのテクの部屋
      WordPressのプラグインMathJaX-LaTexをインストールするとバージョン2.7など古いバージョンが読み込まれる事があります。(2021年11月26日時) 古いバージョンの場合、おしゃれな表記やちょっと便利な表記が表示されません
    8. MathJax で使用できる命令の一覧が次のサイトにあります:
      TeX Commands available in MathJax
      MathJax is a Javascript display engine for mathematics that works in all browsers, with no set-up required from users. F...

    以上の表現は, 次のサイトを参照して実装することが出来ました. この表現では, 「横にスクロールする」 ことも可能になっています :

    WordPressで数式を表示しよう(MathJax) | 楽しいブログ
    WordPressで数式を表示しよう このブログのように、理系ネタが多いブログでは数式の表示が必須です。 今回はWordPressで数式を表現する方法、とりわけMathJaxについて紹介します。 数式の表現の方法とメリット・デメリット 数式...