ファインマン

Feynman QED First Lecture

問題の解答が, 問題 9-10 で足踏みしている.それは次の問題 9-11 を再検討しているからである.再度この問題に挑戦するために, Feynman の「Quantum Electrodynamics」 本書は, 1953年にカリフォルニ...
物理一般

量子力学的なゲージ変換

R.Feynman:「Quantum Electrodynamics」の p.6 に次のような記述がある: 量子力学的なゲージ変換は古典的なゲージ変換を単純に拡張したものである ファインマン原書のこの章にはだいぶ間違った式が見受けられる.こ...
物理一般

電磁場中の荷電粒子の相対論的なラグランジアン

「はてなブログ」の方にずっと前に書いた記事で間違った記述をしてしまった!.そこで間違いを修正し, 改めてこちらに書いておく. 厳密なラグランジアンは相対論的な議論が必要である.そこでランダウ=リフシッツ:「力学・場の理論」§43 からの抜粋...
物理一般

Pauli 方程式

Landau and Lifshitz : Quantum Electrodynamics §33 にパウリ方程式が載っていたのでその訳文を書いておく.しかし,その導出過程で出現する式 (33.5-a) が最初に見たらちょっと不可解に思えた...
物理一般

場の理論でのS行列

「\(S\)-行列は漸近場 (Asymptotic field) という概念を用いると, もっとエレガントに定式化できる」(日置)ということなので,C.Itzykson, J-B.Zuber 著:「Quantum Field Theory」...
物理一般

S-行列要素と遷移振幅との関係 part II

場の量子論に於ける \(S\)-行列の議論の例として, F.Mandl, G.Shaw 著「Quantum Field Theory」の § 6.2 を翻訳したものを示す. ◎ このブログ記事をPDF化したものは次のリンクをクリックすること...
物理一般

S-行列要素と遷移振幅との関係 part I

ランダウ=リシッツ:「量子力学」の§103に次のような文章があった:  最終値 \(\Phi(+\infty)\) と始めの値 \(\Phi(-\infty)\) を結び付ける「散乱演算子」 \(\hat{S}\) の定義:\(\Phi(+...
ファインマン

Feynman のQED論文 (1)

第 9 章は, 経路積分の「量子電気力学」への応用を述べている. ファインマンが書いた「量子電気力学」についての主な論文として, 次の2篇を挙げることが出来よう: ( I ) The theory of positrons. Phys. R...
ファインマン

式 (9-71) 導出の試み

問題 9-10 にも関係する式 (9-71) は, どのようにして得られたのであろうか?. 自分で納得できるような導出は行えなかった. 以下に示すのは, 本文の指示に従って「無理にこじつける」ことで得た導出である. まずは, 式 (9-71...
経路積分問題

問題 9-10 の解答例

Problem 9-10 In order to study the electromagnetic energy correction \(\delta E\), we shall consider the simplest case: ...
物理一般

原子からの輻射遷移

「原子からの放射遷移」の議論として, Franz Mandl / Graham Shaw :「Quantum Field Theory」 § 1.4 の文章に補足と修正を加えた (単位系を, 本文に合うように rationalized Lo...
ファインマン

式 (9-49) などの修正について

D.F.Styer による校訂版では, § 9-4 の式たちがだいぶ修正されている.ここでは, Feynman の原書の式の形をなるべく保ちながら, それらの導出過程などを脚注として加筆し(または加筆部分には黄色アンダーラインを施した), ...