ファインマン

Feynman QED Fourth Lecture

\(\textit{Fourth Lecture}\)光の吸収(Absorption of Light)摂動理論から, 時間 \(T\) の間に状態 \(k\) から状態 \(l\) へ遷移する振幅は次式で与えられる (図4-1参照): ラ...
物理一般

Boson系波動関数の規格化が違っている?

\(N\) 個の同じBose粒子からなる系について, その波動関数の表し方が教科書によって異なっていて紛らわしく感じたので報告しておく.まず, 砂川重信 :「量子力学」第 6 章 § 1 の記述から紹介する.量子力学的体系が, 例えば電子の...
ファインマン

Feynman QED Third Lecture

\(\textit{Third Lecture}\)平面波の光子を次のポテンシャルで表現することは, 本質的には「ゲージ」の選択である.選択の自由が存在することは, パウリ方程式が量子力学的なゲージ変換に対して不変であることに起因している....
ファインマン

Feynman QED Second Lecture

\(\textit{Second Lecture}\)量子電気力学の法則(Laws of Quantum electrodynamics)現時点では, 正当化(弁明)することなく「量子電気力学の法則」を次のように述べておこう: 原子系がある...
ファインマン

Feynman QED First Lecture

問題の解答が, 問題 9-10 で足踏みしている.それは次の問題 9-11 を再検討しているからである.再度この問題に挑戦するために, Feynman の「Quantum Electrodynamics」 本書は, 1953年にカリフォルニ...
物理一般

量子力学的なゲージ変換

R.Feynman:「Quantum Electrodynamics」の p.6 に次のような記述がある:量子力学的なゲージ変換は古典的なゲージ変換を単純に拡張したものである ファインマン原書のこの章にはだいぶ間違った式が見受けられる.ここ...
物理一般

電磁場中の荷電粒子の相対論的なラグランジアン

「はてなブログ」の方にずっと前に書いた記事で間違った記述をしてしまった!.そこで間違いを修正し, 改めてこちらに書いておく.厳密なラグランジアンは相対論的な議論が必要である.そこでランダウ=リフシッツ:「力学・場の理論」§43 からの抜粋に...
物理一般

Pauli 方程式

Landau and Lifshitz : Quantum Electrodynamics §33 にパウリ方程式が載っていたのでその訳文を書いておく.しかし,その導出過程で出現する式 (33.5-a) が最初に見たらちょっと不可解に思えた...
物理一般

場の理論でのS行列

「\(S\)-行列は漸近場 (Asymptotic field) という概念を用いると, もっとエレガントに定式化できる」(日置)ということなので,C.Itzykson, J-B.Zuber 著:「Quantum Field Theory」...
物理一般

S-行列要素と遷移振幅との関係 part II

場の量子論に於ける \(S\)-行列の議論の例として, F.Mandl, G.Shaw 著「Quantum Field Theory」の § 6.2 を翻訳したものを示す.◎ このブログ記事をPDF化したものは次のリンクをクリックすることで...
物理一般

S-行列要素と遷移振幅との関係 part I

ランダウ=リシッツ:「量子力学」の§103に次のような文章があった: 最終値 \(\Phi(+\infty)\) と始めの値 \(\Phi(-\infty)\) を結び付ける「散乱演算子」 \(\hat{S}\) の定義:\(\Phi(+\...
ファインマン

Feynman のQED論文 (1)

第 9 章は, 経路積分の「量子電気力学」への応用を述べている. ファインマンが書いた「量子電気力学」についての主な論文として, 次の2篇を挙げることが出来よう:( I ) The theory of positrons. Phys. Re...