物理一般

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最小作用の原理 ( 変分原理 ) によるローレンツ力の導出

少しくどいとは思うが, ランダウ=リフシッツによる解析力学的なローレンツ力の導出法も示しておこう. 最小作用の原理 力学系の運動法則の最も一般的な定式化は,「最小作用の原理」または「ハミルトンの原理」で与えられる.この原理に従えば, 各々の...
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古典物理学と場中の電荷の運動方程式について

問題 6-25 の解答を書くには「場の中の電荷の運動方程式」の理解が必要と思う. その目的で「ファインマン物理Ⅱ」を読んでいたら面白い記述を見つけたので紹介しておこう.またその補足のために, 砂川:「理論電磁気学」から必要な要点を抜粋してお...
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電磁波の放射について

問題 6-25 の解答の準備として, ランダウ=リフシッツ物理学小教程:「力学・場の理論」の第14章 電磁波の放射 から必要な部分を抜粋し, その要点をまとめておこう. 遅延ポテンシャル  運動している電荷が作る場のポテンシャルを定める方程...
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運動量空間の波動関数について

前の記事に関連して, 以前「はてなブログ」に書いてあった2019年1月7日の記事を, わずかに修正しこちらに移して提示しておくことにする. 問題 6-23 では「運動量空間の波動関数」を用いて議論しているので, それについてJ.J.Saku...
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平均自由行路について

問題 6-23 の解答例を書く際に, ボーム:「量子論」の第21章 §18 を参照したのだが, そこを理解するために前の部分も読んでいたら「平均自由行路」(mean free path) を得るやり方が書かれており, 初等的な導出法とは異な...
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時間に依存するポテンシャル問題

問題 6-22 に答える準備として, J.J.Sakuri の § 5.5 の「時間に依存するポテンシャル:相互作用」の抜粋を示しておこう. 時間に依存するポテンシャル問題 系のハミルトニアンが二つの部分に分けられる場合を考える: \beg...
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ROBERT HOFSTADTER の論文 part 2

様々な散乱現象 (Various Scattering Phenomena) 散乱現象を大きく分類すると, 弾性型と非弾性型とに分けることが出来る. 弾性散乱の場合, 重心系では二つの衝突粒子の運動エネルギーは一定に保存される.その代わり,...
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ROBERT HOFSTADTER の論文 part 1

ファインマン&ヒッブスの【問題 6-9】は, 電子散乱実験により核半径及び核電荷密度を求めるための条件について考察する問題であった.実は, この電子散乱による原子核研究は1950年代に加速器によって盛んに行われたようである.その成果すなわち...